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ぽれぽれは3期目に入りました!

  • 執筆者の写真: a kesp
    a kesp
  • 6月21日
  • 読了時間: 4分

更新日:6月21日


最近の動きと、これからのぽれぽれのかたち



こんにちは。ぽれぽれ代表の富永です。

中川村の山々が夏の光をまとい、忙しない日々の中でも自然のリズムに救われるような季節となりました。


今回は、最近の取り組みを整理しつつ、改めて「これから何を目指していくのか」について、自分の言葉で綴ってみたいと思います。





組織が少しずつ、力強く育ってきました



6月2日、ぽれぽれは無事に第3期目を迎えることができました。

訪問看護ステーションは令和5年10月に開設しており、実質の稼働は約1年7か月となりますが、現在、ぽれぽれの職員数は27名に達しました。


立ち上げ当初から「小さくても持続可能で、風通しのよいチームをつくる」ことを目標に取り組んできましたが、気づけば、各分野に専門性を持つ仲間が集まり、それぞれが自律的に役割を担う組織へと成長してきた実感があります。


20〜30代を中心とした若い職員が多く、子育て世代のパート職員も加わり、社内託児も整備されたことで、多様な働き方が可能になってきました。

価値観や働き方に幅があるからこそ、画一的なルールで統制するのではなく、多様性を尊重し合える組織づくりを目指しています。


そのために、制度整備と同時に、「信頼が育つ風土」を意識しながら、職員配置や役職設計、人事評価のあり方を一つずつ見直しています。





坂戸旅館の再生——「場をつくる」という挑戦



現在、ぽれぽれとして最も大きな挑戦のひとつが、「坂戸旅館の再生プロジェクト」です。

この取り組みは、経済産業省の【ローカル一万プロジェクト】に採択され、地域経済を循環させる拠点づくりとして、廃業した旅館をリノベーションし、新たな“地域の場”をつくるものです。


単なる宿泊施設の再生ではなく、「農業」「観光」「子育て」「福祉」——あらゆる要素が交差する*地域の交差点”をつくる構想です。


たとえば、地域農家の直売所を併設し、地元野菜やフルーツを使ったカフェを開設する。

子ども連れの家族も、高齢者も、観光客も、ふらりと立ち寄れる空間に。

そして、そこで働くのは中川村に暮らす若者や子育て世代、定年後の方々——。


地域に眠っていた場所を、地域で生きる人々のエネルギーで再点火する。

それが、私たちがこの事業に込めた想いです。


再生とは、単に建物を直すことではなく、

「もう一度、地域に意味を与える」という、未来への問いかけでありミッションでもあると私は考えています。





地域を支えるケアの選択肢を、もう一歩広げて



7月からは、新たに訪問入浴サービスを開始いたします。

訪問看護・訪問介護に続くこのサービスは、在宅生活を支えるうえで非常に実用的であり、また、生活の質を大きく左右する重要な支援です。


「お風呂に入る」という一見ささやかな生活の中にこそ、

人としての尊厳や安心が宿っている——そう私たちは考えています。


高齢者の在宅生活がより複雑化していく中で、医療と介護の接点に立つ私たちが、

「予防」「生活支援」「終末期支援」までを一貫して担える体制を築くことは、地域における持続可能な福祉の土台づくりそのものです。





「余白」と「循環」、この2つの言葉が今のキーワードです



制度やサービスを整える一方で、私は常に「余白のある経営」を意識しています。


誰かの困りごとが制度の“外側”にあったとき、すぐに動ける柔軟さがあるか。

予定調和ではない出会いや対話が自然に生まれる余地があるか。


それは非効率に見えるかもしれませんが、私はこの“余白”こそが、

地域が人を巻き込みながら生き続けるための鍵だと考えています。


そしてもう一つのキーワードは「循環」です。

人の想いも、経済も、経験も、一方通行ではなく、地域の中でめぐる構造をつくっていきたい。


福祉と観光、医療と農業が分断されるのではなく、つながり合うことで相互に強くなっていく。

そんな社会モデルを、ぽれぽれは本気で目指しています。




少しずつ、新しい動きが始まっています。

坂戸旅館の再生活用を含め、観光・農業・福祉の接点をつくりながら、

「村で働き、暮らし、育てる」という選択が前向きで希望あるものになるよう、今後も挑戦を続けてまいります。


小さな一歩を着実に積み重ねながら、

地域に根ざした、地域とともにある経営を。


今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


富永 良謙

株式会社ぽれぽれ 代表取締役

NPO法人かつら 理事長

 
 
 

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